攻守で先手を取り続け、後半にこじ開ける
良い守備から攻撃へ。そんなチームコンセプトを共有するチーム同士の一戦は、前半は互いに守備の集中力が途切れず「チャンスが少なく、つぶし合う」(マッシモ・フィッカデンディ監督)展開に。C大阪は開始早々に山下が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、急きょ入った木本も安定。マテイ・ヨニッチとの連係もそつなくこなし、対する鳥栖もキム・ミンヒョクと谷口が中央を固めた。
攻撃では、C大阪は山村を前線の一角に入れ、柿谷と清武を両サイドに配置。サイドで起点を作りつつ、クロス中心の攻撃をしかけていく。鳥栖は、加入後即先発となったビクトル・イバルボが前線で体の強さを発揮するも、周囲との連係に課題を残した。
そんな中、前半はスコアこそ動かなかったが、「自分たちからアクションしていこう」(柿谷)と積極的に試合に入り、ポゼッションで優位に立っていたC大阪が、後半に入るとより攻勢を強める。前からのプレスも効いて波状攻撃をしかけると、いくつかの好機を逃して迎えた70分に、ついに鳥栖ゴールをこじ開ける。CKのセカンドボールを拾った清武がファーサイドへクロス。木本の折り返しに反応した山村が体ごと頭で押し込み、ネットを揺らした。
終盤、ユン・ジョンファン監督はその山村を最終ラインに下げて[5-4-1]に布陣変更。守り切るメッセージをピッチに送る。鳥栖は86分に鎌田、試合終了間際にはゴール前の混戦からキム・ミンヒョクが決定機を迎えたが、いずれもシュートは枠の外。後半のシュート数はこの2本のみで、後手に回った感は否めない。攻守に先手を取り続けたC大阪が1-0で逃げ切り、リーグ戦での今季初勝利を挙げた。(小田 尚史)