大森の決勝点で神戸が今季3度目の完封勝利
これぞ“日の出の勢い”だ。磐田をホームに迎えた第4節、神戸は後半立ち上がりの得点を守り切り、開幕4連勝を達成。殊勲のゴールを挙げた大森は「優勝を掲げているチームなので、それくらい普通なのかな」と事も無げに言い切った。
試合は、序盤から互いの守備が冴えた。両チームともに堅い守備ブロックを構築。クサビのパスを封じるコンパクトな陣形で相手の攻めに対抗した。ただ、ネルシーニョ監督が「堅く守られている中でもチャンスを作り続けた」と話すとおり、神戸は何度も決定機を迎える。渡邉のシュートをGKカミンスキーのビッグセーブに阻まれるなど決め切れなかったことは痛恨だったが、危ないボールロストはなく、ショートカウンターを受けるシーンは皆無。アダイウトンや川又といった磐田の前線に、神戸の最終ラインは起点を作らせなかった。
そして、後半早々に試合を動かすゴールが生まれた。立ち上がり46分の「やられてはいけない時間帯」(名波監督)。磐田は前半とは一転、高い位置から激しくプレスを掛けたが、神戸は最終ラインが落ち着いてボールを動かし、高橋峻がボランチのニウトンにパス。磐田とすればこのニウトンをつぶせなかったことが痛かった。ニウトンは素早く右サイドのスペースにパスを送り、受けたウエスクレイが時間を作って中央へ折り返す。走り込んだ藤田、そして渡邉とつながり、最後は大森が圧巻のフェイントで二人をかわし、豪快なゴールを決めた。
失点後の磐田の攻撃には迫力がみなぎった。途中出場の松浦は右ポスト直撃のシュートを放ったが、ネルシーニョ監督は大槻や田中順、高橋秀を投入し、磐田の攻撃を前から制限。最後まで崩れない盤石の守備を見せ、神戸が今季3度目の完封勝利を達成した。“相手の良さを消す”ネルシーニョ流を貫徹し、“日出る”輝きでJ1の最上位をキープした。(小野 慶太)