福岡が3連勝を果たし熊本が今季初の敗戦を喫する結果になったが、優勢だったのは熊本のほうだった。
福岡側から聞こえた「割り切った戦い方」という言葉で表現された熊本の攻撃は、前線の巻の頭を狙ってロングボールを入れ、そのセカンドボールを拾って二次攻撃につなげるというやり方。シンプルだがこれが効いた。
福岡は前方への連動したプレッシングは効果的なものに仕上がっているが、プレスバックが大事になる熊本への対応はまだ不十分。三門以外の選手は後方に戻ってのセカンドボールへの対応が甘く、熊本に狙いどおりの攻撃を許すことになった。
それでも劣勢を帳消しにできる“リーサルウェポン”を有しているのが福岡の強み。54分に駒野の右CKから余裕のヘッドで冨安のプロ初ゴールをお膳立てすると、同点とされたあとの76分には石津の左からのクロスをハンマーヘッドでたたいて自身3試合連続ゴール。相手の警戒網を無力化する破壊力を有するウェリントンの働きで福岡は価値ある勝利を手にした。
熊本は2試合連続で終了間際の同点劇を演じていたが、73分に黒木が退場しており、今節はさすがに厳しかった。(島田 徹)