群馬の試行錯誤は続いている。今季未勝利のチームは、前節から先発6人を替え、2シャドーに入った小林竜、高橋が裏を果敢に狙って岡山守備陣に揺さぶりをかける。過去4戦は足元のパスに固執し相手のプレスにハマっていたが、二人の起用によって攻撃の選択肢が増え、チームには変化が生まれた。
リズムをつかんだ群馬は40分、裏へ抜け出した小林竜のシュートのこぼれ球を高井が蹴り込んで今季初の先制に成功。勢いに乗るかと思われた。しかし、前半ロスタイムに途中出場・赤嶺のPKで失点すると、後半はパスの配球元であるボランチにプレスを掛けられて失速。前半の好内容が一変し、ピッチに暗雲が立ち込めていく。
81分、岡山の左サイドからの攻撃に対して、ゴール前のマークがズレて失点。逆転を許した群馬に、ゴールを奪い返すだけの余力は残っていなかった。赤嶺、大竹をベンチに忍ばせ、効果的に起用した岡山と比べて戦力差も歴然だった。
希望が見えながらもクラブワーストタイの開幕5連敗となった群馬は、生みの苦しみを味わっている。ポゼッションにチャレンジする価値はあるが、J3降格というリスクと背中合わせであることも認識しなければいけない。(伊藤 寿学)