浦和が快勝。神戸の連勝は『4』でストップ
J1最強の“矛”と“盾”のマッチアップと呼ぶにふさわしい一戦。開幕4連勝を遂げ、その間の失点はわずか『1』の神戸と、J1トップの10得点を挙げていた浦和。戦前の予想どおり、試合は序盤から浦和がポゼッションを高めて攻め込み、神戸が統率された守備で対抗する構図が鮮明に。そんな中、前半45分の主導権を掌握したのはホームの神戸だった。今季初先発を飾った右サイドハーフの小林が、浦和の左ウイングバック宇賀神をマンツーマンでケアし、状況に応じて5バックを形成する。中盤でゲームメークする柏木に対してはニウトンと藤田が交互にマンマークし、前線は浦和ディフェンス陣の持ち運びを制限。そして、「高い位置でボールを奪ってカウンターというのが狙い」と岩波が話したように、神戸は良い位置でのインターセプトを繰り出し、アグレッシブな守備から素早く攻撃に出ていく機会を作り出していく。ただ、フィニッシュワークの精彩を欠き、神戸も決定的な形を作り切れなかった。
ハーフタイムにペトロヴィッチ監督が「選手に対して大きな声で叱責した」という浦和は後半、攻撃のバリエーションを増やして攻め込む。59分に駒井をボランチに投入し、柏木をシャドーに上げると、そのわずか2分後、神戸のプレスを外し、森脇、興梠とパスがつながり、最後は柏木が鮮やかに決めた。さらにその3分後には柏木の左CKを遠藤が頭で押し込む。ペトロヴィッチ監督は「自分たちの戦い方、そして良い流れを作り出せた」と後半の戦いぶりを評価。2点を奪われた神戸は途中出場の中坂が81分にショートカウンターから追撃弾を決めて反撃の機運を高めたが、浦和の守備は崩れない。そして、後半ロスタイムに宇賀神のクロスを再び柏木が決めて勝負は決した。
浦和は、持ち前のポゼッション力と被カウンターへの安定した守りを遺憾なく発揮。勝ち点を『10』に伸ばし、首位・神戸との勝ち点差を『2』に縮めた。(小野 慶太)