間延びが目立つ時間帯。土居が今季初ゴールを決め鹿島が2位浮上
開幕4連敗で守備を重視した戦いを志向した大宮と、連勝を伸ばして首位浮上を狙う鹿島。それぞれの立ち位置の違いはピッチ上に如実に表れた。試合序盤からアウェイチームの鹿島が主導権を握りながら試合を進め、ホームチームの大宮がカウンターでチャンスをうかがう展開。互いに想定内の戦いとなった中で、多くのチャンスを創出したのは当然ながらポゼッションで上回る鹿島だった。
最初の決定機は5分。鹿島は大きな展開から土居がシュートを放ってGK加藤順を脅かすと、直後の6分にもショートCKからペドロ・ジュニオールがペナルティーエリア内に侵入してシュート。これも加藤順に阻まれたが、前への圧力を示した。19分には遠藤のCKから植田がヘディングシュートを放つなど、鹿島の攻勢は続いたが、得点には至らない。
大宮は33分にカウンターから江坂がシュートに持ち込み、45分にはCKからドラガン・ムルジャが決定的なヘディングを放ったものの、いずれも枠を捉えられず。少ないチャンスは生かせなかったものの、スコアレスの前半は及第点だった。
後半も展開に大きな変化はなかったが、65分前後から全体的な間延びが目立つようになる。スキの生まれやすい状況を生かしたのは鹿島だった。79分、大宮のビルドアップを安部が引っ掛けてレオ・シルバがボールを奪取し、最後は鈴木のスルーパスに抜け出した土居が落ち着いて先制点を沈めた。「後半も守備陣は焦れずにしっかり自分たちでボールをつなぐ形で、1点取れると落ち着くなという感じになっていた」(石井監督)
ルーズになりがちな展開でもスキを見せずに勝機を逃さなかった鹿島は、しっかり試合をクローズして4連勝と2位浮上を達成。一方の大宮は勝負の勘所を押さえることができず、あまりにもったいない失点を献上。ついに開幕5連敗となった。(片村 光博)