先制して逃げ切りを図る愛媛の守備ブロックを攻めあぐねた大分だが、全員で追い上げた末の90+5分、執念の劇的同点弾で勝ち点1をもぎ取った。
立ち上がりにペースを握ったのは、スペースを突いて後方からビルドアップしたい大分。それに対応しようと愛媛はシステムを[3-5-2]に変更し、間を消しながら攻撃機会を増やしていく。
辛抱強く相手守備網をこじ開けようとするも連係の呼吸が合わない大分と、奪ってから勢い良く攻撃に転じるものの最後を突き破れない愛媛。両者譲らぬ堅い展開となり、スコアレスで前半を折り返す。
後半の入りは、プレスの位置を上げ攻撃意識を高めた愛媛の時間帯。65分、近藤から受けたボールを小池がダイレクトでゴール前に入れると、斜めに飛び込んだ西田がダイナミックに仕留めて先制した。
時間経過とともに愛媛は徐々に守備の比重を高め、その攻略はさらに難しくなる。大分は32分に松本の負傷で交代枠を使っていたこともあり、慎重にカードを切る必要があった。76分、82分と選手交代で攻撃の勢いを保つが、状況は変わらず。終盤にはついにCBの竹内が上がり、パワープレーに打って出た。
攻め続けた90+5分、この強硬手段が結実する。クリアミスを連発した愛媛の壁を体当たりで突き崩すように、林が押し込んだ。終始仕事を阻まれていたストライカーが、最後に見せた意地の同点弾だった。(ひぐらし ひなつ)