群馬の森下監督が「前半10分、15分はちょっと圧力が掛かった」と振り返ったように、立ち上がりは金沢ペース。
それでも群馬は金沢の圧力にめげず、後方からビルドアップ。GK牲川がボールを持つと、3バックの左右、パク・ゴンと一柳がワイドに開いてパスコースを確保し、これにより金沢の2トップの間を広げ、そこに中央の市川やボランチも顔を出した。
しかし、金沢のプレッシングの前に設計図どおりのビルドアップができず、GK牲川のファーストチョイスは3バック左右へのショートパスとなった。どれだけ金沢に狙われて危険な目に遭っても、つなぐ意識と仕組みは変わらない。これは今季の群馬が目指すスタイルの象徴とも言えるが、いつ金沢のプレスの餌食になってもおかしくない状況だった。
そして58分、中美が群馬ゴール前でGK牲川のビルドアップをカットしたボールがそのままゴールに入り、ついに金沢が先制。今季初めて先制した金沢は60分には、シンプルなロングボールで群馬の背後に抜け出した佐藤洸一から、最後は再度中美が押し込み、追加点を挙げた。
中盤に出入りする相手を捕まえ切れない場面も露呈するなど、守備の課題と向き合う日々はまだ続きそうな金沢だが、今季初勝利を挙げ、下位直接対決をモノにした。(野中 拓也)