讃岐のボールポゼッション率は決して高くないが、北野監督は日ごろから言う。「ボールポゼッション率は他チームのほうが高いかもしれない。でも、ウチのほうが良い攻撃をしている」。今節も讃岐のポゼッション率は4割を下回り、パス数も湘南の半数以下。だが、勝利したのは讃岐。効果的なパスと躍動感のある縦への攻撃という魅力的な讃岐スタイルを披露した。
讃岐は序盤からシンプルなプレーを選択。ストロングポイントのスペースを生かす攻撃でゴールへ迫る。すると4分にスローインの流れから馬場がクロスを供給。GK秋元のスキを突いた原がネットを揺らして先制。さらに、19分にCKの流れからエブソンが押し込んでリードを2点に広げる。そして、31分には湘南のビルドアップが乱れたところを原が見逃さなかった。自らボールをかっさらい、ペナルティーエリア内へドリブルで持ち込む。湘南はファウルで止める以外の術はなくPKを献上。これを原が自ら落ち着いて決めて前半だけで讃岐が3点のリードを奪った。
湘南は後半頭から二枚代えを敢行するなど試行錯誤したが、最後まで打開できず。讃岐が待望の今季初勝利を挙げた。湘南は首位陥落となったが、監督・選手からはここから再スタートする意思が感じられた。(柏原 敏)