落雷の恐れがあるとしてキックオフが30分遅れ、後半序盤には雹が降り再び落雷の危険があるとして約19分間も中断するという、選手にとって非常にプレーしづらい試合となった。それでもともに高い集中力を維持し、0-0で勝ち点1を分け合った。
この試合の見どころの一つは、福岡・ウェリントン、横浜FC・イバという前線のターゲットマンであり得点源にそれぞれがどう対応するかという点。福岡は最初、前節の山形戦に続き3バックを採用し、中央を絞めてイバへ対応しようとしたが、サイドのスペースを突かれて立て続けにピンチを招くと、開始10分で4バックへと変更。これで最終ラインが落ち着くと、以降は3バック時の左CBから4バック変更後はボランチに移動した冨安をイバの担当役に、岩下と實藤をカバー役にし、二重の網をしかけた。
一方の横浜FCは、カルフィン・ヨン・ア・ピンが主にウェリントンを見張り、西河がカバー役を務める形に。ターゲットマンを抑える手段は若干異なるが、いずれも決定的な仕事をさせず、目論見どおり、無失点に抑えることに成功した。
しかしながら、攻撃面はともに迫力不足。守備のテーマに意識が偏り重心が下がったことも影響したが、前線の起点を抑えられたときの別の手段を見付けられないままに時間が過ぎた。勝ち点1の獲得の中に両チームに共通する課題が見付かる試合となった。(島田 徹)