悪夢の始まりは87分。衝撃的な逆転負けを喫した福岡
福岡にとってのエンディング・ストーリーはラスト8分間で真逆の展開へと書き換えられ、衝撃的とも言える結末を迎えることになった。
直近2試合の連続無得点という結果から攻撃が一つの焦点となっていた福岡はこの日、ボールへの反応、攻守の切り替え、一人ひとりの判断力など複数の点におけるスピードで町田を上回って主導権を握ることに成功。序盤から積極果敢な攻撃姿勢を見せて大きな期待を持たせる内容で試合を進めた。町田の反撃を受ける時間帯もあったが、今度は2試合連続無失点で自信を付けた堅守でゴールを割らせない。
待望の先制点は66分。CKからの流れでGKがはじいたボールを途中出場のジウシーニョが蹴り込んだ。井原監督がピッチに送り込んだ2分後、今季初出場の33歳が加入後初得点。この上ない演出と筋書きにスタジアムは大いに盛り上がった。さらに71分にはウェリントンへの強い警戒感から町田に退場者が出て数的優位も手に入れた。時計の針は87分。誰もがハッピーエンドを予感し始めたときが悪夢の始まりだった。後半ロスタイムの5分間を含めた計8分間で3失点を喫して最悪のエンディング――。
GK杉山や2失点目の場面で中島にマークを外された三門などが責任を感じていたが、目を向けるべきは先制点と数的優位を手にしたあとの拙い試合運び。幸いにも複数の選手がそれに気付いている。1失点目の始まりとなったスローインのやり方は間違っていなかったか? もっとうまくボールを回せたのではないか? そんな疑問に対する答えを見付け出し、次に生かそうとする動きがチーム内にあれば、ジウシーニョが言うように、この日起こった最悪の出来事を「大きな教訓」とすることができるはずだ。(島田 徹)