先発抜擢の中坂勇哉が先制ゴール
前節・鹿島戦から守備を重視し、勝ち点を取るために我慢する戦いにシフトした大宮と、手堅い試合運びで首位に立つ神戸の一戦は、戦前の予想どおり、堅い試合内容となった。
互いにペナルティーエリア内にまで侵入する回数が少ない中、先に決定機をつかんだのは大宮。14分、バイタルエリア付近でのFKを大前がクイックリスタートで江坂に送ると、ラインを破ってGKとの1対1の場面を作ったが、神戸GKキム・スンギュが素早い飛び出しでストップ。ピンチをしのいだ神戸はここからポゼッションを高め、大宮陣内でのプレー時間を増やしていく。
神戸が優勢ながら大宮も粘り強く対応する展開の中、ゲームを動かしたのは一つのミスだった。37分、奥井の不用意なバックパスを渡邉が見逃さずにカットすると、そのまま左サイドをドリブルで運んでクロスを上げる。これに飛び込んだのは右サイドから侵入してきた中坂。「(昨季の)ルヴァンカップで千真くん(渡邉)のパスからゴールを決めたときの印象が残っていて、そういう形で点を取れた」。イメージどおりの一撃で神戸が先制点を奪った。
大宮としては最小得点差のままチャンスをうかがいたかったが、次の1点を奪ったのも神戸。53分、藤田のロングスローによって生まれた混戦から、最後は岩波がネットを揺らした。2点のリードで余裕を得た神戸はリスクを抑えながら試合を運び、危なげなく2-0の完封勝利を手にした。
神戸・ネルシーニョ監督は「技術、戦術面で次につながる試合ができた」と胸を張る。一方の大宮は開幕6連敗。長いトンネルの出口は、まだ見えない。(片村 光博)