最初の好機を決めた浦和。決められなかったFC東京
対照的な試合の入り方となった。開始1分、FC東京がいきなりゴール前で決定機を迎えるも、阿部拓馬が放った右足のシュートはGK西川にセーブされた。反対に浦和は最初のチャンスを生かす。14分、中盤のフィフティボールが浦和に転がると、絶好調のラファエル・シルバのスルーパスに反応した興梠が、マークに付く丸山を振り切りダイレクトシュート。ボールはゴールに転がっていった。
FC東京は前節・札幌戦の先発メンバーから主力の3人(大久保嘉、中島、太田)が外れる大胆な起用となった。さらにスーパーサブとして活躍してきたピーター・ウタカも負傷欠場。個の能力が高い選手が軒並みいない中、前田、阿部拓馬の2トップと永井、東の両サイドがしかけるハイプレッシングからのボール奪取と素早い攻撃に活路を見いだそうとした。
昨季の対戦は浦和の4戦全勝となっていたが、試合内容を振り返ればFC東京のプレッシングに浦和は窮屈な試合を強いられた過去があった。この試合は幸先良く先制できたが、その後は例のようになかなかゴール前でチャンスを作れない場面が続いた。それでもFC東京のサイド攻撃に対しては槙野ら守備陣が集中を切らすことなく対応しはね返していった。
後半になっても試合の流れは変わらずに進む。FC東京は50分の橋本の右足ミドルシュート、そして55分の東のFKがポストに直撃する不運も重なり、同点ゴールが遠い。リーグ戦とACLで連戦中の浦和(FC東京は週中のルヴァンカップは試合なし)は徐々に選手の足が止まっていったが、中島などアタッカー陣を投入し攻勢を強めていったFC東京に対して、最後まで粘り強い守備が決壊することはなかった。
アウェイで貴重な勝ち点3を奪った浦和は、これでリーグ戦3連勝。堂々首位に浮上した。対するFC東京はリーグ戦再開後の3試合を2敗1分と、いまだ勝利なし。離脱者も抱え、苦しい試合が続く。(西川 結城)