磐田はこの日、普段の[4-2-3-1]ではなく[3-4-2-1]のシステムに変えて臨んだ。ヤマハスタジアムでの試合は今季リーグ戦2度目。名波監督は「戻ってきたという安堵感をかみ締めながらやれると思う」と話していた。
序盤から互いにテンションの高さがうかがえる展開となった。鳥栖はトップ下の鎌田を起点に相手ゴールへ迫り、14分には背番号7のスルーパスに豊田が抜け出す。これはオフサイドの判定となったが、若きゲームメーカーが存在感を示した。
磐田の10番・中村俊は2シャドーの一角に入ったが、この日も広範囲に動いてボールに絡もうとする。19分、中村俊のパスを受けたムサエフがドリブルで持ち込み、川辺とのワンツーでペナルティーエリア内に侵入するも、相手に阻まれシュートは打てず。29分には自陣でボールを奪い、パスを受けた川辺がドリブルで持ち込むと、相手を引きつけて川又に通すもオフサイドの判定。その1分後にも磐田にチャンス。中村俊が左サイドへパスを送ると、宮崎がダイレクトで低いクロスを送る。ニアに走り込んだ中村俊が左足で合わせるも、これも枠を外れた。対する鳥栖は33分、フィードを豊田が落とすと、走り込んだ福田がシュートを放つも決められない。前半をスコアレスで折り返し、鳥栖は後半スタートから高橋に代えて原川を投入する。
ゲームが一気に動いたのは試合終盤だった。88分、セットプレーから豊田が頭で決めて鳥栖が先制すると、直後の89分に中村俊のクロスをアダイウトンが押し込んで磐田が同点とする。
そして後半ロスタイム、クロスのこぼれ球に反応したムサエフが右足で強烈な一発を見舞って勝負あり。5分の後半ロスタイムを含めた“ラスト8分”の激闘を制したサックスブルーが、今季初となるヤマハスタジアムでの勝ち点3獲得に成功した。(青木 務)