2014年以来の帰還。そして対戦相手として初めての対峙。川崎Fの一員として迎えた古巣・札幌との一戦は、奈良にとって特別なゲームとなった。「アウェイで札幌ドームに来るのは初めてだったので、ちょっと変な感じはあった。でも、やっぱり懐かしさを感じましたね」
試合のスタートから闘志溢れるプレーを披露した。前線の都倉を起点とした相手の攻撃に対して、肉弾戦で対応。我慢の展開の中で、最終ラインの一角として相手にとってイヤな存在であり続けた。
しかし、結果はドロー決着。先に得点を奪いながら勝ち切れなかったことに、奈良は「相手の形で失点したのが一番悔しい」と唇を噛んだ。そして何より、よく知るスタジアムの難しさを実感している。「ホームで強い意味が分かるなと。相手になって初めて感じた部分もある。1点をウチが取っても何か起こるのではないかという雰囲気を全体が作っていた」
札幌サポーターからは、試合後に大きな拍手が送られた。その行為に感謝しながら、奈良は次なる戦いを見据える。「暖かく迎えてくれたことにはすごく感謝している。勝って恩返ししたかったけど、それは等々力にとっておこうと思う」。次はさらに成長した自分を見せる。そんな強い思いを胸に、奈良は再び札幌と相見えるその日まで成長の一途をたどっていく。(林 遼平)