ボールをしっかりつなぎ、ポゼッションを増やして主導権を握る。そうした狙いを持って臨んだ讃岐だったが、試合序盤からハマらず、むしろ岐阜の高い位置からの激しいプレスの餌食となって再三にわたりピンチを招くなど、完全に裏目に出た。
讃岐の最終ラインでのボール回しは完全に岐阜に狙われていたようだ。「思っていたよりも(プレスに)前から来ていた」(渡邉)と想定外のプレッシャーを序盤から浴びたことで讃岐のディフェンスラインは「完全にテンパってしまった」(リ・ヨンジ)。冷静さを失い、危険なボールロストを喫するなどミスが散見され、6分にCKから先制点を奪われてしまう。その後も浮き足立ったプレーは続き、14分にもパスミスをきっかけにショートカウンターから2失点目を被弾。岐阜のプレスを回避するために縦へ長いボールをシンプルに入れるという選択肢もあったはずだが、「修正するきっかけはあったけど、それでもつなぐことにこだわってしまった」(リ・ヨンジ)と、負の連鎖を断ち切ることができず、前半は終始岐阜の圧力を正面から受け続けた。
潮目が変わったのは、皮肉にもつなぐことに見切りを付け、裏を狙うロングボール攻勢に切り替えてから。72分には我那覇のゴールで1点を返すなど盛り返すことに成功する。それでもリスク覚悟の展開を強いられたことで終盤に3失点目を許し、その時点で勝負は完全に決してしまった。(松本 隆志)