勝ち点1を得るにとどまった直近2試合での課題は「2試合とも、先に失点してしまったこと」と、選手たちは異口同音に言う。堅守から試合の流れを引き寄せるのが松本のスタイル。悔しいのは結果だけでなく、自分たちの良さを発揮できなかった点だ。その意味でも今節は、中盤戦に向けての試金石ともなり得る一戦だった。
幸いにも松本はサポーターの後押しもあり、迫力ある讃岐のカウンター攻撃にも序盤から冷静に対処できていた。2列目の飛び出しは「鋭利な刃物のような鋭さ」(反町監督)で、いくつかの危機的状況を作り出されたが、飯田を中心とする最終ラインは集中を切らすことなく、ゴールを死守。時間が進むにつれ、松本の歯車がかみ合っていく。
一方で、讃岐の両CBは、あまりにも情熱的過ぎた。激しいプレーとラフな守備は紙一重とはいえ、ペナルティーエリア付近で冒したファウルがすべて失点につながった点はいただけない。リ・ヨンジは13分の先制ゴールと、63分のPKに関与。エブソンもこの日2度目の警告となるファウルで与えたセットプレーが、ダメ押しの3点目に至る。そして試合終了の笛が鳴ったときには、讃岐の両CBは退場処分によりピッチから姿を消していた。
お互いに持ち味を発揮した一戦と言えるが、CBのパフォーマンスが試合のすう勢を決した。(多岐 太宿)