決定力の差が、顕著に表れた試合だった。
群馬は序盤から名古屋の守備陣に対してプレッシングをしかけて激しい圧力を加えていった。松下、鈴木崇のダブルボランチが、起点をつぶしてリズムをつかんでいく。群馬は前半ロスタイム、左CKから山岸がヘッドで押し込み先制に成功する。だが、それ以外にも得点を奪えるシーンが散在していた中でそれを決められなかったことが後半の悲劇を招いた。
群馬は60分過ぎまで名古屋の攻撃をハイプレスと決死の守備で阻止するが、時間の経過とともに運動量が低下。そして63分、右サイドを突破されると、後列から攻撃参加した酒井をフリーにして同点ゴールを許す。気落ちした群馬は、69分にセットプレーからシモビッチに逆転弾、73分には永井に豪快なシュートを決められて、10分間で3失点。試合終了間際には、フェリペ・ガルシアにダメ押し点を流し込まれ、最終的には1-4で大敗を喫した。
群馬の山岸、岡田ら攻撃陣が好機を生かせない中で、名古屋はシモビッチ、永井がストライカーとしての役割を確実に果たし、地力の差を見せた。群馬大敗の要因は、勝負どころで耐え切れない脆弱な守備と、決定機を決め切れない攻撃陣の不甲斐なさにあった。(伊藤 寿学)