中村欠場でスクランブルの川崎Fはチャンスを作れず
直近のリーグ戦で2試合連続引き分け中のC大阪と、3試合連続引き分け中の川崎F。勝ち切れない流れを断ち、上位進出を目指した両チームの一戦は、C大阪の完勝に終わった。
前半は再三作ったチャンスをGKチョン・ソンリョンに阻まれ無得点で終えたC大阪だが、後半はさらに攻勢を強め、川崎Fを自陣に釘付けに。すると、この試合、リーグ戦では5試合ぶりに先発した清武のパスを受けた山村がペナルティーエリア内で右足を一閃。角度のないところから“ここしかない”コースにシュートを突き刺し、67分にチョン・ソンリョンの壁を破った。直近2試合のリーグ戦ではリードした展開を守り切れずにいたC大阪だが、今節は待望の追加点を挙げる。87分、GKキム・ジンヒョンのキックを杉本が落としたところを清武、柿谷とつなぎ、柿谷がシュート。これはチョン・ソンリョンに防がれるも、こぼれ球を清武が押し込んだ。守備では、78分過ぎに山村が最終ラインの一角に下がり、“ユン・セレッソ”逃げ切りの常套手段である[5-4-1]にシフト。川崎Fにチャンスらしいチャンスを与えず完封を達成した。
良いところなく敗れた川崎Fは、試合前日に腰を痛めて欠場した中村の不在が響いた。スタート時は谷口が、前半途中からはシステムを変えて大塚が、後半からは板倉がそれぞれボランチを務めるも、いずれもスクランブル感は否めず。また、前半終了間際の小林のPK失敗も試合展開に影響を与え、「一人ひとりの戦う姿勢を見直さないといけない」と鬼木監督はメンタル面での課題も口にした。「ACLをみんなで乗り越えて勝利したのに、なんでこうなるのかな。もったいない」。そう話した奈良の言葉が切実に響いた。(小田 尚史)