チャンスの数では上回った大宮。グループステージ突破に黄信号
試合開始時点での構図は、3バックによる数的優位を生かしてボールを回す仙台に対して、前線からのプレッシングで対応しながらリズムをつかもうとする大宮というもの。両者ともリーグ戦からメンバーを入れ替え、準備期間が短いこともあって連係面を含めたミスは多かったが、それぞれの戦いの狙い自体は明確だった。
先に試合を動かしたのは仙台。17分、たびたびサイドで数的優位を作っていた右ウイングバック・蜂須賀のクロスからゴール前で混戦が生まれ、最後は浮いたポジションでボールを拾った佐々木がゴール。互いに決定的なシーンまで至らない展開の中、一つ目の決定機を沈めて先手を奪った。
その後は大宮が徐々にポゼッションを高め、その傾向はハーフタイムを挟んだ後半により顕著になっていく。57分には横谷のパスから奥井がGK関と1対1の場面を作りかけるなど大宮が攻勢をかけたが、直後に仙台が2点目を奪う。奥井の攻め上がったスペースで西村がボールをキープすると、そのままドリブルでペナルティーエリア内へ。強引に打ち切ったシュートが豪快にゴールネットを揺らした。
ホームで反撃に出たい大宮は62分にネイツ・ペチュニクを投入し、66分にはそのペチュニクが河面のクロスに合わせて1点差に詰め寄る。そこからさらに攻勢を強めたが、同点となるゴールは最後まで生まれず、1-2のまま試合終了を迎えることとなった。
大宮はチャンスの数では上回りながらも敗戦を喫した格好となり、グループステージ突破に黄信号が灯った。「まだまだ見直すところがある」と渋谷監督。修正すべき点は明確にしながら、リーグ戦へと切り替えていく必要がある。(片村 光博)