ポセッションと高さ。互いに特長を出し合い、名古屋が最後に意地の同点弾
今季注目の一番、名古屋対京都は昨季まで名古屋の中心選手として活躍した闘莉王との初対戦という話題もあり、36,755人の観衆が集まった。これはリーグ戦では豊田スタジアム史上2番目の記録、シーズン序盤のJ2では異例の数字である。京都のスターティングメンバーには闘莉王のほか、小屋松、石櫃、本多と4人の“元名古屋戦士”が名を連ねた。「相手も自分たちの前で(ボールを)回されるならいいというスタンスだった」。そう和泉が振り返るように、名古屋は立ち上がりからボールを圧倒的に保持するものの、京都の堅い守備ブロックを前にシュートに持ち込むことができない。一方、守備では相手の特長であるFW闘莉王とケヴィン・オリスの高さに体を寄せて何とか対抗していた。
しかし39分、ゴール正面で京都に直接FKを与えるとオリスの強烈なシュートが決まり、名古屋は4試合連続で先制点を与えてしまう。
名古屋は後半、フェリペ・ガルシア、杉本を立て続けに投入すると、攻撃にリズムが生まれる。58分、宮原のミドルシュートはポストを直撃。60分、玉田のシュートは右サイドから4本の細かいパスをつないで作ったチャンスだった。さらに69分の田口のシュートはGK菅野の好セーブに遭い、74分の玉田の決定的なシュートもDFに当たりコースが変わった。
このまま粘る京都が今季初の連勝を飾るかと思われたが、後半ロスタイムだった。名古屋は左サイドの杉本がクロスを上げる。一度は京都DFがクリアするも浮いてしまい、ボールはシモビッチの下へ。これを巧みなトラップと反転からゴールに流し込んだ。
お互いの特長を出し合った熱戦は1-1のドロー決着。名古屋は辛うじて勝ち点1をつかみ取った。(斎藤 孝一)