3連戦を2度控えている5月の試合日程を鑑みて、相馬監督は連戦突入を前にこの期間は“総力戦”になることを事前に意識付けてきた。ミーティングでは折を見て“総力戦”という言葉を発し、前節・水戸戦後の会見では「調子の良い選手を起用していく」と明言。その言葉どおり、最初の3連戦の第2ラウンドとなる熊本戦でメンバーのテコ入れを図った。
熊本戦は右SB奥山が負傷で出場を回避。奥山の代役には今季初出場の大谷が抜擢された。また途中出場で多くのゴールに絡んできた今季加入の吉濱を、満を持して初先発のピッチに送り込んだ。指揮官の起用を意気に感じた“今季初先発組”は早速結果を残している。
前半終了間際の42分、吉濱が右サイドで相手を二人引き付けて大谷へヒールパスを供給。そのパスを受けた大谷がゴール前にクロスボールを送ると、戸島がヘディングで合わせて町田が先制点を奪った。
1-0で折り返した後半は一度熊本に追い付かれたものの、相手の反撃の機運を途中出場の井上が断ち切った。試合終盤の78分、吉濱によるCKの展開から最後は井上が右足のミドルシュートを決めて勝ち越しに成功。そのまま、町田が2-1で勝ち切った。
決勝点を奪った井上は言う。「先発で試合に出たいけど、自分の役割に徹することを考えている」。熊本戦の勝利は、“総力戦”となることを意識付けてきた指揮官によるチームマネジメントの賜物だった。(郡司 聡)