風上の前半から圧倒。チグハグだった愛媛を吹き飛ばす
「ここまで自分たちがかなわないと思う相手は一つもなかったが、今日は正直かなわなかった」と、愛媛の間瀬監督は潔く完敗を認めた。ただ、シュート数こそ下回ったが、CK数とボール支配率では愛媛が上回った。横浜FCが強かったのは事実でも、愛媛がどこかチグハグだった印象は拭えない。
愛媛はコイントスに勝ってエンドチェンジを選択した。強風の中、あえて風下からスタート。愛媛のある選手は「聞いていなかった」と首を傾げ、指揮官も「選手の判断。僕にそのプランはなかった」と明言した。逆に横浜FCは、風上を利して、序盤から愛媛を押し込む。愛媛は大きく蹴っても風に押し戻される状況で、小池、白井の両WBは最終ラインから前に出られなかった。18分にCKから先制され、両WBを前に出すが、今度はその裏を使われて逆にピンチを招き、38分には佐藤のロングボールからイバにワールドクラスのトラップ&ボレーを叩き込まれた。後半に入ると愛媛は2トップ+2シャドーで「立ち位置をずらして守備の間を取ろうと」(間瀬監督)したがうまくいかなかった。逆に押し込まれ続けてクリアミスから永田に3点目を許すと、最後は津田のクロスから大久保に4点目を仕上げられた。
愛媛にとっては自ら選んだ最初のエンドチェンジが裏目に出て、最後まで後手に回り続けた格好。「ボール回しも相手にやらされている感じ」(近藤)で、57分まで出場した丹羽と河原は二人合わせて1本のシュートしか放てず、60分以降に訪れた3度の決定機はすべてGK高丘の守備範囲とツキもなかった。
一方の横浜FCは、圧勝にも「まだまだ課題は多い」(田所)と引き締める発言も選手から多く聞かれたが、それが逆に現在の好調を物語っている。(芥川 和久)