大分とスコアレスドローだった松本と、徳島に逆転負けを喫した福岡。前節にスッキリした戦いのできなかった両者にとって、今節は「その流れを断ち切らないといけない」(井原監督)一戦だった。
松本としては、福岡の最前線に君臨するウェリントンにいかに仕事をさせないかが問われた。これまでに痛い目にあわされてきたブラジリアンアタッカーの能力は誰もが承知していた。しかし、警戒されていても結果を出せるのが、エースストライカーたるゆえん。22分、左サイドからの低いクロスをダイレクトで押し込み、敵地で先制点を奪う。
実際に、この日のウェリントンが迎えた決定機はこれだけ。しかし、それを決め切る力があった。対して松本は56分の決定機に代表されるようにチャンスをことごとく逸した。流れを変えるべく反町監督は早目の選手交代を行い、今季初出場となるジエゴらをピッチに送り出す。確かにジエゴは粗削りながらも前への推進力は高く、ロングスローという飛び道具でも場内を沸かせた。しかし、それでも最後までゴールネットを揺らすには至らなかった。
好機を決めるか、逃すか――。厳しく書けば、その差が勝ち点3かゼロかを分けてしまった。(多岐 太宿)