セットプレーからの失点が多い山口と、闘莉王という強力な武器を持つ京都の対戦は、やはりセットプレーでスコアが動く試合になった。
前半は5戦負けなしの京都が立ち上がりから勢いを見せ、奪ったボールをシンプルに前線に送りゴールに迫る。21分には右CKの流れから最後は小屋松が決めて先制に成功した。後半は一転して山口が前からボールを奪いに行き、58分に得たCKからパク・チャニョンが頭で合わせて同点。その後も山口は攻め続けたが、逆転ゴールは奪えず。アウェイで着実に勝ち点1を積み6戦無敗とした京都に対し、山口は4戦勝ちなしと波に乗れない状態が続いている。
そんな山口だが、この日最大の見せ場は12分、京都のPKを今季初出場のGK村上が止めたシーンだ。結果としてその後に失点してしまったが、仮にこのPKを闘莉王が決めていれば、山口は意気消沈し、試合の流れが京都に大きく傾いていたかもしれない。PKを止めたGK村上が山口の連敗を止めたと言っていい。
今節は1トップに岡本を先発起用し、56分からは大石が務めたが、どちらもフィットしたとは言い難い。今季は1トップに岸田、米澤、小野瀬を起用してきた山口だが、いまだ固定できていないところに“パスはつなげど、ゴールを奪えず”というチーム状態が見えてくる。メンバーを固定した腰を据えた攻撃ができるまで、雌伏のときがまだ続きそうだ。(田辺 久豊)