清武3発&船山2発。うっ憤を晴らす快勝
『ゴールはケチャップのようなもの』とはこのことか。千葉は今季、攻撃重視のスタイルにもかかわらず、ここまでの12試合で3得点以上を記録したゲームはゼロ。ところが、雨が降りしきるこの日のフクアリでは様相が違った。清武と船山のFW陣が圧巻の計5ゴール。3戦連続でクリーンシートを達成していた長崎を相手に、これまでのうっ憤を晴らす快勝となった。
口火を切ったのは船山。6分、左CKからキム・ボムヨンが頭で折り返すと、マーカーをうまく体で抑えながら左足で押し込み、先制点。その後も後方から長短のパスを織り交ぜてビルドアップを図り、長崎にボールの奪いどころを絞らせない。31分には指宿が個人技で持ち込み、左足でシュートを放つも、これは枠をとらえられず、1-0のまま前半を終えた。
千葉は後半開始から町田を投入してさらに攻撃を加速させると、19分間で清武がハットトリックを達成する。まずは46分。ビューティフルゴールが生まれる。右SBに入った山本真からの縦パスを清武がヒールで流すと、指宿が頭で前に送ったボールを右足で合わせて追加点。55分にはゴール手前約25mからのFKを鮮やかに左上に突き刺し、65分にも冷静にネットを揺らした。ゴールショーを締めくくったのはまたも船山。相手のパスミスをカットすると、そのままドリブルで持ち込んで右足を振り抜き、5点目を奪った。
長崎は「もう少し(千葉はパスを)つないでくるかと思ったが、前に大きいターゲットがいて対応できなかった」と乾大知が言うように、3トップ中央の指宿のパワーに最後まで苦戦。カウンターから決定機はあったものの、仕留め切れず、反撃のきっかけを最後までつかめかった。一方の千葉はアンカーを経由しないビルドアップが奏功し、それが2アシストの指宿を含めたFW陣の奮起につながったと言える。今季のスタイルに適した攻撃の解のヒントが随所に散りばめられた試合となった。(大林 洋平)