好調を維持するチームにとっての唯一の不安要素。それは“先制されたときの試合運び”だった。ここまで6連勝していたすべての試合で先制点を挙げ、常に先手を取りゲームを優位に進めることができていたが、裏を返せばスコアをひっくり返して勝利を収めた試合はゼロ。今季記録した逆転勝利も開幕戦の鳥栖戦だけであり、さらに昨季も先制点を献上しながら勝利を収めることができたのはたった1試合だけ。躍進を続ける“下平レイソル”だが、その真価を問われるのは先制を許したときだった。
しかし、そんな周囲の心配やネガティブなデータも、いまの柏の選手たちには関係なかった。この日は敗れた第6節・清水戦以来となる先制点を許したが、それが試合開始早々だったことも幸いした。「全然みんな慌てていなかったし、(失点が)早過ぎたので落ち着く時間はあった」(鎌田)、「先制点を取られたけど、個人的に言えば失点するなら早ければ早いほど良いと思っている。そういう意味でも流れはウチにあったのかな」(中村)と振り返ったように、選手たちは動揺することなく冷静にプレー。それに加え、いまの太陽王にはちょっとやそっとでは揺らぐことのない自信がチーム全体に身に付いている。「7連勝というのは簡単にできるものではないし、(暫定で)首位に立ったという誇りも自分たちにはある。自分たちがやりたいことを90分間やりとおせる自信もあるので、1失点しても逆転できると信じていた」(小池)。
「逆転勝ちはチームの勢いや自信につながると思う」(武富)とチームとしての成長を感じていると同時に選手たちの視線はもうすでに次に向いている。
「(次節で対戦する)レッズに勝つか勝たないかで全然違う。レッズ戦まで1週間あるので、課題を修正してストロングポイントをもっと伸ばしてレッズを倒せれば」と小池は語気を強める。
いまの力が本物か。それを試すには浦和は恰好の相手だ。柏は8連勝を懸けて、真っ向から難敵にぶつかっていく。 (須賀 大輔)