あまりに安かった3失点。試合を圧倒したのは福岡でも、勝ったのは群馬
立ち上がりから福岡が群馬を圧倒する。再三チャンスを演出し、得点は時間の問題かと思われた。
しかし14分、サイドであっさり入れ替わられると、高橋のクロスにカン・スイルが合わせて群馬が先制する。さらに27分にも簡単に前につけられて高井に追加点を許し、39分には岩下のパスミスから再び高井に得点を献上。45分にウェリントンが1点を返したものの、失点の形があまりに安過ぎた。
後半に入っても福岡が攻勢をかける時間がほとんどだった。群馬が高いラインを敷いたことで裏への動き出しは効果的だったが、三門が「結局、背後を取っているのは最終ラインからのボール」と話すように、福岡の攻撃は長いボールが主体。相手の間で受けて攻撃を活性化していた坂田に代え裏への抜け出しを強みとするウィリアン・ポッピを投入したことで裏への動きはより顕著に、狙いはより明確になった。しかし、引いて受ける選手が消えたことで「前(線)の3枚と後ろの7枚がちょっと開いてしまう」(三門)状況になり、逆に単調になってしまった。
2点リードされて迎えた終盤も福岡は高い位置から奪いに行くことができない。ボランチに入った城後がシビれを切らし、高い位置まで奪いに出るものの、単発では奪えず、逆に城後が前に出たことで生まれた中盤のスペースに群馬の選手たちが入り、ポゼッションさせる余裕を与えてしまうなど、群馬に逃げ切りを許してしまった。
「(第14節・)湘南戦の湘南の立場に自分たちがなった」と三門は振り返る。内容で押し込まれながらもしぶとく勝利へ持ち込む。そうした試合運びができるのが福岡の持ち味。湘南戦での勝利はまさにその典型だったが、この日は逆になった。(杉山 文宣)