スコアが動いたのは開始3分。タッチライン際、セカンドボールの攻防でうまくボールを拾った瀬川が前方へ浮き球を送ると、胸トラップで前を向いたのは阪野。寄せてきた相手に体を当てて間合いを作り、右足を振り抜いた。群馬はチェ・ジュンギがCB中央からビルドアップで中盤へ攻め上がっており、阪野に対応したのがボランチの岡庭だったこともここではマイナスに働いた。多くの決定機が生まれた試合でこれが唯一の得点となり、山形が勝利した。
前半はボランチを下げたり、シャドーがタイミングよくボールを引き出したりと、群馬が支配率で上回った。しかし、決定的な形を多く作ったのは山形。37分には中村のマイナスクロスから汰木がシュートを放ち、前半ロスタイムには高木のクロスに瀬沼が飛び込むなど両サイドから多彩な形で攻め込んだ。しかし、44分のPKをGK清水のセーブに阻まれるなど、試合を有利にする追加点は近くて遠かった。
攻撃が双方トーンダウンした後半にも互いに決定機が訪れたが、決め切れず1-0のままタイムアップ。「2点目、3点目を決めなければいけない試合だった」(木山監督)という山形は、再三の追加点のチャンスを逃しながらも、勝負に対するしぶとさを発揮。それに対し、群馬・森下監督は「18試合で内容的には一番良かった」と評価しながらも、「立ち上がりの失点がすべてだった」と悔やむ連敗となった。(佐藤 円)