試合後、岡山の長澤監督が「チームをリセット(監督交代)してきた山口は、おそらく今節の中で一番強い相手だと設定してこの試合に臨んだ」と話したとおり、岡山は高いテンションで試合に入り、最後まで集中を切らさずにクリーンシートで勝利を収めた。
試合は2分にいきなり動く。片山がゴール前にロングスローを入れ、こぼれたところを久木田が豪快に蹴り込んで岡山が鮮やかに先制。ロングスローが武器であることを見せ付けた。抜群の入りを見せた岡山は、30分ごろまで山口陣内に攻め込み続けたが、山口はボランチの三幸にボールを集め、サイドを変えながら陣地を挽回して徐々に流れを引き寄せる。この試合で山口は大きなサイドチェンジを何度も繰り出し、新監督が目指す戦い方の一端を披露した。
後半開始から動いたのは山口。スタートは[4-4-2]だった布陣から小塚をトップ下に移動し、慣れ親しんだ[4-2-3-1]にして反撃に出る。この采配で小塚と三幸の二人が中央でボールに絡み攻撃のリズムが良くなると、岡山ゴールに再三迫って決定的なチャンスを作り出した。しかし、岡山の強固なブロックを崩すことはできず、最後にしっかりと踏みとどまる“根性”を見せた岡山が1点を守り切った。
カルロス・マジョール監督は56分に清永、77分に米澤を投入し、攻撃のリズムとスピードに変化を付ける采配を見せたが、初陣を勝利で飾ることはできなかった。(田辺 久豊)