1点を巡る攻防。阿部の決勝点を守り切ってウノゼロ
川崎Fにとっては、リーグ戦に限れば約6週間ぶりとなるホームゲーム。「どうしても勝ち点3をサポーターに届けたいという思いがあった」(鬼木監督)中で、広島との一戦は1点を巡る攻防となった。
立ち上がりは広島が前から圧力を掛けた。最前線の皆川をスイッチに前線からプレッシングを敢行すると、相手のミスを誘っては縦に素早い攻撃を展開。攻撃の形は少なかったが、アンデルソン・ロペスの個人技を生かした攻撃でゴールに迫った。
ただ、その勢いも10分を過ぎると鈍化。ホームチームが小気味良いパスワークで主導権を握り始めると、一気に試合の流れを引き寄せていく。
前半こそゴール前でのミスが多く無得点に終わった川崎Fだが、後半には阿部と小林のポジションを入れ替えてギアチェンジ。両サイドを広げながらパススピードを上げて多彩な攻撃を繰り出すと、56分には阿部の「イメージどおり」というミドルシュートで先制。押し込んだ時間帯に先制点を奪うことで、ゲームをしっかりコントロールしていった。
終盤は谷口を中心とした守備陣が、選手交代を駆使しながら攻め込む広島の攻撃に対して体を張った守備で対応。「押し込まれて危なそうに見えたかもしれないが、後ろとしては比較的余裕を持って対応できていた」(谷口)。最後までゴールを許さずに、無失点で勝利を手繰り寄せた。
シュート数5本という中で奪ったウノゼロでの勝利。「すごく泥臭かったけど、こういう試合を勝てたことは大きいと思う」と小林。攻撃がうまくいかなくても守備の力で勝つ。今季のチームにはしぶとく勝利をもぎ取る戦い方が確実に浸透しつつある。(林 遼平)