白熱の攻防戦も、最後まで追加点は生まれず
3位のG大阪のホームに川崎Fが乗り込んだ一戦。オランダのフローニンゲンへの期限付き移籍前最後の試合となった堂安には盛大なエールが送られ、昨季までG大阪に在籍し、アウェイチームの一員として初めて吹田スタジアムに乗り込んだ阿部には激しいブーイングが送られる。試合前からヒートアップしたサポーターの熱気は降りしきる雨を吹き飛ばし、両軍はそれぞれの士気を真っ向からぶつけ合った。
G大阪は序盤からポゼッションして攻め込むが、最初のチャンスは川崎Fだった。9分に車屋のパスをペナルティーエリア内で受けた登里が惜しいシュートを放つ。徐々にリズムを作る川崎Fだったが、13分、G大阪もカウンターから堂安がシュート、こぼれ球を倉田が狙う良い形を作り出した。ボール保持を高める川崎F、守備ブロックを敷いて速攻を狙うG大阪の構図が鮮明となり、互いにゴール前に迫るシーンを創出したが、最後の決定打を欠く。そして、拮抗した展開が動いたのは52分。エウシーニョの低弾道の速いクロスを、ファーサイドの登里がシュート性のキックで再び逆サイドに折り返す。これを中村が合わせて川崎Fが先制に成功した。
追うG大阪は64分にアデミウソン、藤本を同時投入。すると、そのわずか4分後、井手口のクロスから長沢が頭で同点ゴールを挙げる。会場の熱気が一段と高まる中、G大阪はアデミウソンや井手口が躍動感を強めてゴールに肉薄。高い位置でのボール奪取も冴え、鋭いショートカウンターを何度も披露した。川崎Fも86分にエウシーニョのクロスを小林がゴール正面で合わせるなど観客を沸かせ、勝ち越し点への執念を体現。両者の球際のファイトが一切途切れない白熱の攻防戦となったが最後まで追加点は生まれず。両軍ともに勝ち点1を上積みする結果となった。(小野 慶太)