札幌に苦しめられるも、88分の一発で振り切る
序盤からボールを支配したのは柏だったが、引いて構える札幌の守備をなかなか切り崩すことができない。テンポ良くボールを回しながらも、決定的な場面を作り出すには至らなかった。一方の札幌は手堅く守りながら、ボールを奪えばシンプルで鋭い攻撃につなげていく。中心にいたのは、今季リーグ戦初出場でJ1初出場となったFWヘイス。欧州仕込みのアイディアとセンスを見せる背番号11を中心に、純粋なチャンスの数では柏を上回った。
しかし先制点は柏。40分、大谷のパスを巧みに受けた武富がPKを獲得すると、これをクリスティアーノが豪快に決めてリードを奪う。直後の44分にはヘイスのトリッキーな突破から完全な決定機を作り出されてしまうが、宮澤のシュートを中谷が気迫のブロック。危機をしのいで前半を折り返す。
後半に入ると、札幌が攻勢に出るが、49分の決定機をGK中村のビッグセーブに阻まれるなどなかなか得点に結べない。それでも62分のFKをヘイスが直接叩き込んでついに同点。けがで苦しんだ男のJ1初得点で札幌が試合を振り出しに戻す。
追い付かれた柏・下平監督はディエゴ・オリヴェイラと大津を投入し、追い付いた札幌・四方田監督はDF河合を送り出す。“攻める柏、守る札幌”。試合の構図がより鮮明となっていった中、この采配が奏功したのは柏だった。88分、右サイド深くでボールを受けたディエゴ・オリヴェイラが見事な切り返しから狙い済ましたシュートをたたき込んでみせた。
前節・甲府戦のスコアレスドローにより、連勝が『8』でストップしていた柏。苦しみながらも見事リカバリーに成功し、首位を堅持した。