清水にとっては9試合、甲府にとっては6試合、勝利から遠ざかっていた。さらに勝ち点で並び、得失点差でわずかに清水が上回っている状況。ともに勝ち点3が欲しい両チームの試合は、堅いゲームになった。特に前半のシュート数は清水が2本なのに対して甲府はゼロ。また、清水の2本のシュートもペナルティーエリア外からのミドルシュートと、傍目には盛り上がりに欠ける試合になっていた。
試合が動いたのは後半からだった。「セットプレーが続いて、そこから盛り返すことができなかった」と吉田監督が悔しがるように、清水はチアゴ・アウベスの正確なプレースキックから流れをつかみ、60分に後半2本目となるCKを獲得。アウベスのボールをカヌが頭で落とし、こぼれ球を狙っていた二見が、右足を振り抜いてゴールに押し込んだ。
ただ、リードを守れなかったのがこれまでの清水。それは選手たちが一番理解していた。「C大阪戦であと少しのところでやられていたので、その悔しさがあった」(二見)と最後までチーム全員が集中を切らさず、危なげなく試合を終わらせた。
富士山ダービーは清水に軍配。残留争いのライバルと目される両チームの勝ち点差は『3』に開いた。(田中 芳樹)