積極的な新潟を前に苦戦した鹿島。主導権は握れずとも勝ち点3は奪う
最下位に沈む新潟が試合を熱くさせた。守りを固めて勝ち点1を狙うのではなく、積極的にボールを奪い攻撃をしかけて勝ち点3を奪いにいく。肉弾戦を得意とする矢野を起点に右サイドから攻めると、前半は鹿島の倍のシュート6本を放った。23分には加藤のミドルシュートがバーを直撃。前半の終わり際にもホニとのパス交換で抜け出した堀米のクロスに矢野が走り込むなど、あと一歩まで鹿島ゴールに迫った。
後半開始早々にも新潟がビッグチャンス。ホニが鹿島のディフェンスラインを抜け出し、中央に折り返すも山崎に合わず、決定機をモノにできない。
すると57分に鹿島が反撃。「前半からルーズだな」(昌子)と感じていたセットプレーで先制点を奪う。助走が付けやすいフワリとしたクロスを小笠原に要求すると、山本が高い打点でヘディングを合わせ、GK守田がはじいたところをペドロ・ジュニオールが押し込んだ。75分にも自陣で奪ったボールを素早く前線につなぐと、ペドロのパスに抜け出したレアンドロが冷静に沈めて追加点。主導権は握れなかったが、それでも勝ち点3を手にした。
「前からのプレスをまともに受けてしまって、なかなか自分たちがコントロールできなかった」と振り返った大岩監督。中に入り過ぎていた2列目をワイドに開かせ「良いポジショニングからスタートしよう」という微調整が奏功した。
対して、結果が得られず悔しそうな表情を浮かべた呂比須監督だったが「今までで一番良かったゲームかもしれない」と高く評価。「次のジュビロ戦にもつながると思うし、これからも点を取りにいくつもりでいる」と、4連敗にも前を向いていた。(田中 滋)