札幌が連敗を『6』でストップ。防戦一方の展開も、1点を守り切る
試合開始時点の順位は札幌が16位で、清水が13位。昨季ともにJ1昇格を争ったように、今季も終盤戦にかけてJ1残留を争う直接のライバルとなり得るだけに、「この試合は勝ち点6ぶんの重みがある」(ヘイス)と双方が位置付けていた。
互いに守備意識の高いチームとあって、こう着した展開も予想されたが、試合は6分にいきなり動く。GKク・ソンユンからのロングフィードを敵陣深くの位置で受けた都倉が冷静にマイナスに折り返す。これをさらに冷静にコントロールしたヘイスが落ち着いてネットを揺らし、ホームチームがいきなり先手を取った。
言うまでもなく、スコアが動けば均衡も破れる。この試合、札幌は通常の[3-5-2]を若干崩し、2トップ付近にMFが常に1枚フォローする[3-4-3]のような形でスタート。高い位置から前線の3人で相手の4バックにプレスを掛けた。だが、先制後は守備的な[3-5-2]に戻したことによって自陣は固まったものの、清水に自由にビルドアップを許す展開が長時間にわたって続いてしまうことに。金子やミッチェル・デュークが放つ決定的なシュートを、DF陣の粘り強いブロックやGKク・ソンユンのビッグセーブで何とかしのぎながら札幌は時計の針を進めていった。
厳しい言い方になるが、札幌の試合運びは拙いものだった。全体は完全に間延びし、防戦一方。後半最後の20分あまりは清水のパワープレーを受け続け、ベンチも状況を変える策を打てずじまいだった。
ただし、札幌が欲しかったのはとにかく勝ち点3。そして、それをつかみ取った。内容的には6連敗中時のほうが上回っていた感もあるが、それも些細なこと。防戦一方といえば聞こえは悪いが、札幌が昨季のJ2を制したときのようなウノゼロ勝利で連敗を止めた。(斉藤 宏則)