逆転に次ぐ逆転。難しい状況を脱したのは浦和
両チームともメンバーを入れ替え、リーグ戦3連敗という「難しい状況」(ペトロヴィッチ監督)を脱しようと臨んだ一戦。
立ち上がりから浦和が主導権を握り、15分を過ぎると広島がボールを支配する時間帯が増えた。しかし、前半の終盤に再び浦和が主導権を握り返すと、42分に興梠、45分に武藤のゴールで2点を先行する。
浦和のペトロヴィッチ監督は「2-0は非常に危険なスコア。後半の特に最初の15分は集中力を高めて戦うように」と、広島の森保監督は「次の1点をわれわれが取れば流れがくる」とハーフタイムに伝えて選手たちを送り出したが、その言葉どおりの展開が後半に待っていた。後がない広島の森保監督は後半開始から茶島に代えてアンデルソン・ロペスを投入。すると47分に皆川、54分にロペスのゴールであっという間に同点に追い付き、さらに72分には再びロペスのゴールで逆転に成功する。
2点のリードをひっくり返されたペトロヴィッチ監督はその直後、那須に代えてラファエル・シルバを投入。さらに84分には興梠に代えてズラタンと、攻撃的なカードを切る。すると85分、ズラタンが出場わずか1分でゴールを決め、浦和が同点に追い付いた。
そして5分が掲示されたロスタイムの1分が経過したところだった。自陣でボールを持った関根がドリブルを開始。次々と相手をかわしてペナルティーエリアの右に侵入すると「GKがちょっと外に寄っていた」ことを見逃さずに右足を振り抜き、ニアを抜いて劇的な決勝ゴールを決めた。
逆転に次ぐ逆転で劇的な結末ながら、「どちら(のチーム)も悪い」と試合後に話す選手もいたように、互いにリードを守り切れないなど、粗が目立った試合ではあった。それでも、浦和がひとまず苦しい状況を脱することに成功した。(菊地 正典)