鎌田とビクトル・イバルボがチームを去ったとはいえ、「それで鳥栖が鳥栖でなくなるわけではない」(吉田監督)。迎え撃つ甲府は走ること、球際の強さなどを強く意識して臨み、前節・清水戦の2本から11本にシュートを増やす戦いを見せて引き分けた。
けがから戻ったチョ・ドンゴンを1トップに据え、田川と小野をシャドーに並べた鳥栖は、クロスをチョ・ドンゴンに入れるが、畑尾が読みの良さで徹底してはじき返していく。甲府も押し込む時間があったが、ともに決定機が少ない前半だった。
後半の序盤はドゥドゥとウイルソンが個でしかけた甲府だが、鳥栖の最終ラインは堅く、また、最後の連係や精度不足で決定機を作れない。逆に鳥栖はこの時間帯に決定機を作る。52分、福田が入れたクロスを「ヘディングは強いんです」の小野がジャンプヘッド。GK岡が触ってバーに当たったはね返りを田川が頭で詰めるも、畑尾が体を当てるとボールは枠の上へ。
最大の決定機を逃した鳥栖は後半7本のシュートを浴びる。しかし、甲府の決定力、シュートパワーのなさに助けられて無失点。ただし、豊田、富山投入の効果も出せず、試合内容を修正してきた甲府と勝ち点を分け合った。(松尾 潤)