シーズン後半へ明るい兆し。4ゴールと12試合ぶりの無失点
ホームの19位・熊本は5連敗中、対して3位・東京Vは4戦負けなしと、対照的な流れで迎えたシーズン折り返しの試合。しかし前節までからは一転、熊本が大差を付けて7試合ぶりの勝利。現場復帰後のリーグ戦初勝利となった池谷監督は試合後、「4-0という結果には僕自身びっくりしている」と述べた。
お互いに3バックで、相手ボール時には左右ウイングバックも下がってブロックを作るため、序盤は堅い入り。そうした展開の中、熊本は徐々に前線の動き出しを生かすタイミングの良い配球が出始める。
すると26分、自陣での横パスから、ワンタッチで園田拓が前線へ。これに抜け出した八久保がGK柴崎もかわして流し込み、熊本が先制。その後は押し込まれる時間もあったが、守備のオーガナイズを保って東京Vに得点を許さず、44分にアン・ビョンジュンが約30mのミドル弾、前半ロスタイムにはスローインを受けたアン・ビョンジュンの持ち込みから上村がプロ初ゴールを決めて、3-0とした。
東京Vは50分に渡辺から梶川、69分に畠中から橋本と交代カードを切るが、熊本は72分、右サイドでボールを受けた黒木が4点目。「少ないチャンスでスーパーゴールを決められた」とロティーナ監督が振り返ったとおり、シュートや決定機の数では東京Vが上回ったが、熊本はGK畑のファインセーブや体を張ったブロックで最後までゴールを割らせず、実に12試合ぶりとなる無失点につなげた。
まだまだミスも多い熊本だが、上位相手に勝ったことは選手たちにも自信になるはず。「以前のようにただ前に蹴るのではなく、運びながら意図的にスペースを作ったりできるようになってきた」(池谷監督)と、シーズン後半への明るい兆しは見えつつある。(井芹 貴志)