■ガンバ大阪
必勝戦。“夏に強いガンバ”の真骨頂を見せる
前節、後半ロスタイムで劇的な勝利を勝ち取り7月戦線の初戦を白星で飾ったG大阪。「こういう勝ち方は今後につながっていく」。井手口は仙台戦の勝利をこう振り返ったが、例年、夏場に圧倒的な強さを見せるのがG大阪の強み。中3日で迎える大一番は“夏に強いガンバ”の真骨頂を見せつけるべき一戦だ。
チームの立ち位置は、長沢の言葉に集約されると言っても過言ではないだろう。「どんな形でもいいから勝ちたい」。3点差以上の勝利を飾れば今季2度目の首位に立つ今節、チームが目指すのは勝ち点3の奪取のみである。夏の連戦で、相手は4連勝中の鹿島。簡単な試合にならないということは指揮官も選手も自覚済みだが、総力戦で東の常勝軍団を迎え撃つ考えだ。
「コンディションを考慮してメンバーを考えたい」と長谷川監督は中盤の構成に頭を悩ませるが、仙台戦で用いた遠藤をトップ下に配置する新布陣はあくまでも仙台仕様の3バック。運動量と球際の強さを持つ井手口を最大限に生かす上で、2ボランチをベースとするボックス型の中盤を採用する可能性は十分だ。
一方の鹿島は勝てば無条件で首位に立つ一戦だけにアウェイと言えども、G大阪同様に勝利だけを目指してくるはず。「鹿島の攻撃陣で特にブラジル人は注意したい」と同胞対決に燃えるのはファビオ。4連勝中で計11得点を叩き出す鹿島の個をファビオと三浦らで封じ込めるかも勝負のポイントになるだろう。
長谷川監督の就任後、リーグ戦では4勝2敗。戦績では上回るものの、喫した2敗はいずれもホームでのそれだ。90分、一瞬のスキも許されない難敵に勝ち切れば、さらにチームは勢いづく。(下薗 昌記)
■鹿島アントラーズ
苦しい台所事情での連戦は「成長するための試練」
首位・柏を撃破して4連勝を成し遂げた鹿島は、中2日でG大阪と対する。勝てばC大阪、柏を抜いて首位に立つ。前節に続き大事な一戦だ。
ただし、1週間で3試合という超過密日程。中2日が2回続くスケジュールは、この試合だけでなく次節も視野に入れた選手のやり繰りが必要になる。メンバーを入れ替えながら戦うことになりそうだ。
しかし、けが人が選手起用に微妙な影響を与えている。CBは植田が離脱中。前節は三竿健がその穴を埋めたが、及第点には達しなかった。そのため今節はブエノがメンバー入り。だが、その影響でレアンドロが外れることになった。また、前節でGKクォン・スンテが左手を負傷。検査の結果、左母指MP脱臼で全治約3〜4週間の診断を受けた。しばらくは曽ケ端がゴールマウスを守ることになるだろう。
アウェイではあるが、吹田では過去4戦4勝。昨季リーグ開幕戦で勝利しただけでなく、クラブW杯2試合と天皇杯決勝でも勝ち、相性の良さを持ち合わせている。ただ、大岩監督は「ガンバさんも相当気持ちが入ってくる。ポジティブな要素とは捉えていない」と表情を引き締めていた。また、G大阪の印象については「それぞれのポジションにキーとなる選手がいる。システムも臨機応変に変えながらやっているので、それに対してこちらが動くのか、それとも動かないのかやっていきたい」と話した。
監督から目の前の1試合に集中することを求められている選手たちも「連戦は鹿島が成長するための試練」(昌子)と表情を引き締める。勝つことで大きくしてきた自信を、さらなる勝利で強く、確かなものへ変えていく。(田中 滋)