前半の45分で放ったシュートはわずか1本。それでも戸高は「我慢比べは想定内だった」と振り返る。「後半勝負になると思っていた」(キム・ソンギ)という共通認識の下で戦っていた町田が、終盤に試合を動かす。その主役が小兵アタッカーだった。
スコアレスで迎えた76分、ペナルティーエリア内で奥山のパスを受けた戸高が、ドリブルをしかけて船谷のファウルを誘発。これで得たPKを中島が冷静に沈めて、町田が待望の先制点を奪った。
戸高が勇躍した後半のハイライトは84分。アタッキングエリアで前を向いて前方を走る平戸にスルーパスを通し、そのままペナルティーエリア内に侵入。平戸からのリターンパスを滑り込みながら左足で押し込み、水戸を突き放す追加点を決めた。
「得点を量産するためにも、ワンタッチでのゴールなど、ゴールのパターンを増やしたい」。以前からそう話していた戸高が狙いどおりの“ワンタッチゴール”を奪取。1得点を含む2点に絡む戸高の活躍で、チームは今季初の3連勝を達成している。
4試合3得点と、3季ぶりに負傷から復帰したとは思えない活躍を披露している町田の32番。チーム状態が復調しつつある町田の中心には、戸高がいる。(郡司 聡)