鋭利な刃で攻撃する徳島に対し、無骨ながら強固な金棒を振り下ろす京都。
序盤に主導権を握ったのは京都だった。2トップのケヴィン・オリスと闘莉王に対してロングボールを有効活用。また、エスクデロをボランチに据えたことで、タメができたことも大きかった。徳島は前線からの守備がハマらず、得意の切り替えの速い攻撃へ持ち込めない。24分に4バックに変更するも、キック・アンド・ラッシュで迫る京都の勢いを完全に消し去ることはできなかった。その後は両者ともに決定機を作ったが、どちらも決め切れずにスコアレスで前半を折り返す。
後半に入ると、徳島が息を吹き返す。53分には右サイドの崩しから渡がヘディングシュートを放つもポストを叩き、直後には左サイドから崩して再び渡。徐々に流れを引き寄せ始めると、62分に見事な先制ゴールが決まる。右サイドから始まった攻撃が左サイドへと移り、そこから前川と島屋が中央で完璧なコンビネーションを披露。最後は島屋のパスを受けた杉本が落ち着いて右足でネットを揺らした。
これで徳島に流れが傾くかと思われたが、そうはならず、京都がパワーで凌駕し始める。75分に一瞬のスキを突いて岩崎が左サイドを抜け出して中央へクロス。これを闘莉王が豪快なダイビングヘッドで押し込んだ。その後は最後まで一進一退の攻防が続いたが、どちらも追加点を奪えず、同点のまま試合終了となった。(柏原 敏)