直近3試合で14得点などリーグ最多39得点を誇る千葉を迎えた熊本が、無失点に抑えて千葉の連勝を止めた。その大きな要因は、全体を最後までオーガナイズして、さらには試合開始時で30℃を超えた暑さの中でも運動量を落とさず、走り勝ったことにある。
千葉は中盤ダイヤモンドの[4-4-2]を採ったが、前線の流動性が少なく、攻撃のテンポが上がらない。それでも熊本を上回る高さを生かして、CKやロングスローなどリスタートから得点を狙うが、フィニッシュが枠を捉えず先制できなかった。逆に熊本は、大きなサイドチェンジなどスペースを突く形で好機をうかがい、これが結実したのが63分。右のスペースを狙った園田拓が長いフィードを送ると、千葉DF乾のバックパスを長いスプリントで追った黒木がかっさらい、GK佐藤優もかわして無人のゴールに左足で流し込んだ。
千葉はその後、羽生、船山を順に投入して決定機も作り出したが、熊本は全員で体を張って得点を許さなかった。
「攻撃も狙いどおり、守備も我慢強くオーガナイズしてやれるようになってきた。みんなよく戦ってくれた」と池谷監督も手ごたえを感じた1勝。チームとして共有した成功体験が、今後の浮上を加速させていく。(井芹 貴志)