前節・長崎戦での敗北から少しでも早く流れを変えたい松本と、5試合未勝利からの脱却を目指す愛媛。お互いに負けられない決意を持って臨んだ一戦は、前半と後半で大きく様相を変えた。
先に主導権を握ったのは、地の利があるホームの松本。試合開始早々に愛媛DFのボール処理のミスを見逃さずにカウンターで攻め込み、石原が先制ゴール。さらに35分には、またも石原がゴール前のこぼれ球を流し込んでリードを広げる。しかし後半は、2点ビハインドの愛媛が開き直って攻勢をしかける。52分に小島のゴールで反撃の狼煙を上げると、その後もボール保持力に長けたアウェイチームの時間帯が続き、松本は押し込まれる展開を余儀なくされる。
それでも、「目をつぶるところは、目をつぶった」(反町監督)松本は、あえて愛媛にボールを持たれることを覚悟した上で中央に堅い壁を築き上げた。これを最後まで崩すことができなかった愛媛は、確かな強さを披露しながらも1点を返すにとどまった。「強いだけでは、勝負事では意味がない。ホームでしっかりと結果を出せる松本こそ強いチーム」――間瀬監督が悔しさを押し殺しながら語った言葉こそ、この試合を端的に表していた。(多岐 太宿)