パワフルに圧力を掛けていく岡山。軽妙なパスワークで圧力をかわしていく山口。試合は一進一退の攻防が続いた中で徐々に山口がボール保持の時間を増やしたが、岡山が間隙を縫って先制点を奪取。35分、動き直しを繰り返して背後をとった豊川に喜山がパスを通すと、豊川がGKの鼻先で触って中央に入れたボールを赤嶺が押し込む。試合後にカルロス・マジョール監督が「自分たちにとっては考えていなかった場面での失点」と悔やんだように岡山の見事な奇襲だった。
後半も緊迫した攻防が繰り広げられた中、山口がシステムに変化を加えながら攻撃に出ていった。しかし、岡山は決して引かず果敢にボールを奪いにいくと、83分に伊藤が敵陣で三幸から奪ったボールが赤嶺に渡ると、背番号24は左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
これで10試合無敗とした岡山。結果が出ている要因は全員の頑張りをゴールに結実する武器があるからだ。ここ数試合はセットプレーがそれだったが、セットプレーが炸裂しなくても赤嶺がいる。最前線で守備にも奮闘しながら決定機を生み出す背番号24は、我慢を強いられても集中力を切らさずタフに戦い抜ける岡山の強さの源となり、格別の輝きを放っている。(寺田 弘幸)