甲府の思惑どおり低調な前半がポジション修正で一転
前半、鹿島が放ったシュートはわずかに3本。甲府もゼロ本だったとは言え、5バックでゴール前を固めた相手の思惑どおりの展開だった。前半終わり際に、土居のクロスに山本脩斗がヘディングで合わせバーを直撃した場面が唯一の決定機だった。「達磨くん(吉田)のやり方だと思うのだけど、ウチのビルドアップのときに前線からアグレッシブに来ていたので、なかなかボールをうまく運べなかった」前半をそう振り返った大岩監督。ハーフタイムにボランチとSBのポジショニングに修正を施し、SBの位置を下げることで相手を自陣から引き出すように変えた。すると、その成果がさっそく表れる。46分に中盤で相手のボールを奪い返した三竿健が素早く前線にパスをつけると、レアンドロとのパス交換で抜け出した金崎がゴールを決め、甲府のゴールをこじ開けた。
その後、攻撃の勢いが弱まる時間もあったが、途中出場していた鈴木が62分に追加点。金崎との大きなワンツーでゴール前に走り込み、難しいクロスに足先を合わせてゴールへ流し込んだ。
さらに90分にはレアンドロのパスを受けた安部が自身J1初得点を決めて試合を決定づける。終わってみれば3-0の快勝で難敵・甲府を退けた。
甲府も後半は鹿島を上回る9本のシュートを放ったが無得点。59分には新井のヘディングシュートがGK曽ケ端の正面に飛び、72分にはウイルソンがクロスに飛び込むも右ポストに嫌われ、78分には昌子からボールを奪ったドゥドゥが1対1の決定機を作ったが再び曽ケ端に阻まれた。甲府は、これで10試合未勝利というだけでなく6試合無得点となった。(田中 滋)