3点目が遠い横浜FM。粘り腰を発揮した清水
17分、美しいカウンターアタックから横浜FMが先制に成功する。清水の左CKをはね返し、自陣でボールを持った齋藤が相手を引きつけながら右サイドへ展開。受けたマルティノスは自慢の快足であっという間に相手ゴール前へ。懸命に戻った清水守備陣の壁に阻まれたが「一瞬だけスペースが生まれたときに打つことができた」。左足から放たれたシュートは美しい軌道でゴールネットを揺らした。
先制を許した清水もすぐさま反撃を開始する。失点から7分後の24分、枝村の右CKをニアサイドの長谷川が頭で合わせて同点。マンマークで対応していたはずの扇原が一瞬だけ体を離してしまった。
それでも横浜FMは42分、カウンターから今度は見事な連係で勝ち越し点を奪う。起点となった齋藤から左サイドをオーバーラップした山中にパスが渡り、正確なクロスがゴール前へ。待ち受けていた天野はコンパクトに左足を振り抜き、今季リーグ戦2点目を挙げ、再びリードを奪うことに成功した。
しかし、この日のトリコロールはどこかピリッとしない。前半終了間際に齋藤がPKを失敗してリードを広げられず、後半に入ると安定感を欠くパフォーマンスに終始。「ボランチとして試合をコントロールできなかった責任を感じる」と肩を落としたのは扇原。終盤は清水の攻勢を食らい、70分に右サイドを崩されて最後はチョン・テセに決められてしまう。
試合はそのまま2-2で終了。横浜FMは2度のリードを守り切れず、勝ち点2を失った。対する清水は粘り腰を見せて勝ち点1を獲得。追いつかれたホームチームと、追いついたアウェイチーム。同じ勝ち点1でも、試合後の選手は対照的な表情を浮かべていた。(藤井 雅彦)