巻き返しの号砲。ハーフタイムの守備修正で流れが一変
元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがJデビューを飾った今節、9位からの捲土重来を期す神戸が我慢の前半の末に3発快勝を飾った。
前半のピッチは大宮が支配していた。持ち味のパスサッカーを駆使し、神戸の堅い守備から始まるスタイルを封じ込めていく。ビルドアップから効果的に前線へパスを供給し、良い形で敵陣に攻め込んだ。7分には、大宮にとって前半最大の決定的チャンスが訪れている。カウンターからワントップの江坂が最終ラインの背後に抜け出し、GKキム・スンギュをかわす。あとは無人のゴールに蹴り込むだけだったが、シュートはゴール右に外れた。大宮にとってはこのチャンスを決め切れなかったことが大きな痛手だった。その後も試合の流れは掌握したものの、神戸のゴールネットを揺らすことはできなかった。
すると、迎えた後半に流れは一変する。ネルシーニョ監督は「守備の問題を解決する必要があった。前のプレスを実行していこう」と企図し、大森、松下を投入。守備で相手に圧力を掛けられなかった点に修正を施すと「それが開始からうまくハマッた」と岩波。息を吹き返した神戸は49分、大宮を自陣に押し込み、相手ゴール前で松下がボールを拾う。「足元過ぎても詰まる」との判断で思いやりのこもったパスをポドルスキに送ると、神戸の新背番号10は狙い澄ました左足ショットをミドルレンジから繰り出し、先制点をゴール右スミに突き刺した。
大宮は60分に新加入のマルセロ・トスカーノがゴールを挙げて同点に追いつくが、先制すれば今季負けなしの神戸はわずか2分後、三原のヒールパスから大森がクロスを上げ、これをポドルスキが今度は頭で合わせて勝ち越しに成功。78分には田中英も左足ミドルを叩き込んだ。「連勝で(後半戦を)スタートできたことが一番うれしい」と田中英。前節・仙台戦に続く勝利で、神戸が巻き返しの号砲を打ち鳴らした。(小野 慶太)