勝利に値するパフォーマンスを見せた広島だがスーパーゴールに沈む
サッカーは時に非情な結果と向き合うことを余儀なくされる。ヤン・ヨンソン新体制のリーグ初陣に臨んだ広島は「勝利に値するパフォーマンスを選手は見せてくれた」と指揮官が称える内容を披露したが、チョ・ドンゴンのスーパーゴールで0-1の敗戦を喫した。
「新しい監督の下ですごく丁寧な試合を入りからやっている」。そうマッシモ・フィッカデンティ監督が感じたとおり、広島は新監督のサッカーを体現するため各々が規律をもってプレーした。4日前のルヴァンカッププレーオフステージ第2戦・FC東京戦よりも守備が整備され、最前線に新加入のパトリックが入った攻撃は2列目の流動性やSBの攻撃参加がスムーズになった。対する鳥栖は3トップが効果的に連動できず低調な攻撃となったが、リスクを冒すことなく慎重に戦っていく。試合は一進一退で進んでいくが、徐々に広島のペースになっていった。
後半に入ると鳥栖が新加入のチャン・スンヒョンを入れて守備に重きを置き、広島が攻勢を強めた。アンデルソン・ロペスに代わって入った茶島が推進力をもたらし、両サイドからの攻撃も厚みを増したが、シュートはことごとくゴールマウスを外れていく。そして75分にセンターサークル内からGKの頭上を狙ったチョ・ドンゴンのロングシュートが決まって鳥栖がリードすると、その後の鳥栖の守備固めは堂に入っていて乱れることはなかった。
超ロングシュートがゴールマウスに吸い込まれるときもあれば、正確にミートすれば良いだけのビッグチャンスでもゴールネットを揺らせないときがある。今節は不運だと割り切れば良い試合の一例だろうが、「どんなシュートが入っても0-1の結果は変わらない」(青山)。広島にとってこの現実はあまりにも重い。(寺田 弘幸)