拮抗した前半。金沢守備網のスキを的確に突いた後半
松本の大勝となった第16節の前回対戦(4○0)。あれから約2カ月を経て、両チームの状況は大きく変わっている。特に金沢は戦術も浸透し、チーム力も向上。きっ抗した試合になると思われた今節だったが、結果的には再び松本の大勝で終わった。
前半を見る限り、両チームの間に大きな実力差はなかった。決定機の数もシュート数もほぼ同じで、「前半はキツい時間もあった」(岩間)と松本の選手も認める展開。中盤でボールの奪い合いとなり、流れの中から好機を見いだせず、スコアレスで折り返した。しかし後半に入ると、様相は一転する。「ヒロさん(高崎)の左右脇が空いてくるところを狙っていた」と石原が振り返るように、マンツーマンの守備を敷く金沢に対し、松本は左右に揺さぶりながらサイドのスペースをうまく活用。また、シャドー2枚の縦横無尽の動きで、金沢守備網に少しずつほころびが見え始める。
そのスキを逃さないのが、いまの松本の勝負強さ。51分に安川、55分には石原が相次いで得点を決めて、一気に試合の主導権を握る。「毎試合そうだが1点取られてから、ウチの課題が出る」(白井)金沢は、徐々に最終ラインに綻びが生じる。68分、75分にはペナルティーエリア内でファウルを冒してPKを献上。軽率な守備で与えなくてもいい失点を与えてしまい、自分で自分の首を絞めてしまった。
4点のリードを得た松本は、その後も金沢2トップの持ち味を奪い、サイドからのクロスもきっちりはじき返すことで、見事クリーンシートを達成。最終ラインを中心に最後まで集中力を失わなかった。その差が4-0という最終スコアに表れた。(多岐 太宿)